wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

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20201012 「2018 静岡建築茶会」【環境ゼミ】

こんにちは!

ブログ上での時系列は少しずれていますが、

10月12日に環境ゼミを行いました。

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20201012

 

 

今回の題材は、「2018 静岡建築茶会」です。

 

 ※ 静岡建築茶会について

静岡建築茶会は2016年から3年にわたって静岡を舞台に

開催されています。

各回3名の専門家の方々にお越しいただき、

お茶を飲みながら建築を議論していく会になります。

 

今回のゼミでは2018年に行われた

2018 建築環境デザインを科学する
    ~光・温熱・気流とかたちの変化 ~
      第一煎 光編、第二煎 温熱編 

                   に取り組みました。

 

各担当者が発表し、議論し、小見出しを再定義していきます。

 

以下は今回の議事録になります。

 

 

Lecturer A 中川純~建築環境デザインを科学する~ (結梨)

  1. 建築と作家性を体系的に位置づける 

「建築の4層構造」

→デザインの条件を物理性/エネルギー性/社会的機能/記号性

プログラムに分解し、

これらを建築の様相/プログラム/技術/時間という視点から

多角的に捕まえるマトリクス 

歴史を俯瞰するマトリクス 

 

デザイン=技術(構造×環境)×計画×設計  1つも欠けてはならない 

これらを統合するためには、美学と共存する技術のあり方考えることになる 

「箱の家ではない」独立して最初の設計 小見出し修正案『相似=形、類似=思考』 

箱の家そっくりにデザインをしたフーコーという哲学者の「相似=形、類似=思考」の図式において、交わることの価値について述べているが、相似(形)をあえて同じにし、思考の部分を難波設計事務所で学んだ思想と仮定して設計した。 

 新たな工業化構法を開発し、基礎を作りながら事務員が構造断熱壁パネルを作り、工期の短縮を試みる。 

 現場で職人の行動を記録、生活者の行動モニタリングを行い、これらの情報を次の建築にフィードバックすることも大きなテーマであった。 

[考察] 美学と共存する技術のあり方に則って、形(美学)と思考(技術)を掛け合わせた建築を設計したと考える人の行動を記録することで、工事効率アップや社会的機能の発見にも繋がり、フィードバックすることは大切。 

 

GPLの家」 小見出し修正案『構法による統合』 

相似=形、類似=思考において、思考から形を導くことをテーマに設計。 

スチュアート・ブランドの「How Buildings Learn: What Happens After They’re Built」は建築をSite(敷地)、Structure(構造)、Skin(外皮)、Services(設備)、Space plan(間取り)、Stuff(家具)の6つのSととらえる。これらは、異なる長さの矢印で表現されており、交差することによる建築の諸問題について扱っている。設備屋さんの断片的な(まとまりのない)工事をデフラグ(最適化・整理整頓)することで諸問題を解決できるのではないかと考え、構造と設備と計画を構法で統合することで形を導き出した。 

基礎と躯体工事を同時に進めたあと、内外装の仕上げを終えてから、設備工事をすることで6つのSの混在を回避。設備を最後に施工する場合は、構法的な工夫で設備をデザインする必要があり、壁パネルとスラブパネルの関係は、設備配管を一筆書きできるように配管し、かつその関係がプランにも反映できるシステムにした。構造と設備と計画を統合することで開口部の外側に設備の配管が通るデザインが導かれた。 

[考察]思考から形を導くことは、デザインにおいて機能性を持ち、合理的な設計ができる方法だと思う。また、施工段階における問題点を解決できる構法は、施工者の働き方に変化が起き、これから重要視されるのではないかと思う。 

  1. エネルギーシステムの一部としての建築 

「15A(アンペア)の家」 小見出し修正案『人間の行動とシステム』 

イヴァン・イリイチの「エネルギーと公正」にはエネルギー危機を乗り越えるための3つのステップが示されている。1つ目は規制。京都プロトコルやパリ協定。2つ目は産業の転換。プリウスやLED照明。3つ目は制約のある社会の実現。人間の生き方、生活に建築がどう媒介するか 

このプロジェクトは築60年の住宅の改修工事で家族4人が15Aという制約の中で生活をするための住宅。→コンセント1つで生活をするイメージ 

15Aは1500Wでもあるため、ある家電と家電を同時に使うならばワット数を小さくする必要がある。発電所は需要に合わせて発電量をコントロールしているため、小さな発電所では電力需要の大きな時しか起動しない。ワット数の最大値が小さい建築を設計することは、発電所の数を減らす事にる。負荷率(発電所の平均発電量を最大発電量で割った数字)は日本では60%くらいで、1%上げると300万㎾ほどの発電所が不要になる。 

ワット数を小さくすることは時間の問題でもあるため、人間の行動の概念に繋がり、建築によって人間の行動や時間を操作することがテーマにできないだろうかと考える。温熱環境さえ改善できれば1500Wは超えないと考えられる。電力は自動化できる部分が多いため人間が介在するところと自動化するところを見極めながらシステムを構築する必要がある。 

[考察]現在は、建築は人間に操作される存在(人間による冷暖房によって作り出された冷風や熱を逃がさないための性能が建築)であって、温熱環境の改善や制約のある建築に人間が慣れるまでに時間がかかるため、建築が人間の行動や時間を操作することは今のままでは難しいのではないかと考える。 

 

「微気候の家」 小見出し修正案『環境のムラ』 

環境のムラがテーマ。3階建てだが、各階がスキップフロアで繋がっているため、上に行 

ほど暖かく、下階は温度が低くなっている。3階にサニタリー、1階に寝室を配置。居住者 

自身の身体的な熱特性から外皮性と窓の割合を求めた。冬季の対策として、人体熱モデルを 

用いて寝室は15℃以下にならないように、サニタリーは23℃程度に室温がなるように外皮 

性能と窓の割合を計算した。次にFlow Designerの逆解析を使って室内に0.3m/sの風が流 

れるような開口部の配置と開き方の検討を行った。人間と建築を媒介するものをデザイン 

することが大事だと考える。シュミレーションして結果を確認して満足するのではなく、 

居住者が建築と主体的に向き合うきっかけをデザインする必要がある。 

[考察]住宅は、居住者と建築のどちらも主体であり、人間と建築を媒介するもの(ここでは熱や風)を、シュミレーションなどを使って考えていかなければならないと思う。 

  1. エネマネハウスでの試み 

「エネマネハウス2017」 修正なし 

ヘーベルハウスの改修。40年前のヘーベルハウスを改修する際に、既存の低断熱の壁 

内外を縫うように高断熱の壁を挿入することでZEHが設計できないかと考えた。 

低断熱壁と高断熱壁に囲まれた隙間をロッジアと呼び、エネルギーハーベスト(収穫)するための空間。ロッジアと呼んでいるサンルームは、冬季の天気の良い日は温度が上がるため、内側の高断熱壁の窓を開けるとその熱が室内に流れ、温度が下がってきてから内側の高断熱壁の窓を閉めると、居室内が高い温度を維持できていることが分かった。様々な気象条件のもとでシュミレーションし、窓を開閉するべきタイミングを通知するシステムをつくった。電気の使いすぎを知らせる15Aの家で開発した1500W制約システムもアップデートした。また、太陽を勝手に追尾する発電システムや床暖房として水封入層潜熱蓄熱材を組み合わせたシステムの開発をした。 

環境デザインにおいて、シュミレーションは重要なツールだが計測や制御も重要なファクターだと考える。「YUHO(遊歩)]という温湿度、照度、風速、位置情報、アクティビティを計測するウエアラブルセンサーは、環境工学の視点だけでは人間の行動を加味した動的な熱的快適性がうまく表現できないため開発された。不快の判定には、微細な環境の差異から導かれた動的な熱的快適性を考える必要がある。従来は、室温を均一にすることが良いとされていたが、人間の行動を適応能力を最大限に利用し建築計画的な視点から熱環境を考えることで、さらなる省エネを実現することも可能ではないかと考える。人間が自由に動きながら計測したデータに基づいた新しい概念が必要だと考える。 

現代は平均的な人間を扱う(PMV)時代ではなく、70億の人間が少しずつ異なっていることに着目し、個人の特性、環境の偏在など建築と人間を媒介するものを考える。 

 

lecture B(葉大)

 

○lecture C   炫佑「太陽エネルギーの有効活用」 (廣岡)

 OMソーラーが生まれる場所 

  ・OMソーラーとは、全国の地域の工務店と連携して提供し、豊かな温熱環境を実現して社会に貢献している。 

  ・OSMソーラーシステムという太陽熱利用システム、空気集熱式ソーラーシステムを売っている。 

   →外気を取り入れ屋根を温めて床を通し室内に入れるため、床暖房と換気が行える。 

   →類語:太陽熱冷房システム夏は除湿冷房・換気、冬は床暖房・換気 

 

 日射を取り入れればそれで良いのか? 

  ・最高の省エネとしてルーバーを用い日射量を調節して多くの日射を入れるような形。 

   →窓の断熱性能が良ければ夜に熱が逃げることはない 

    →疑問点:逃げないことによって夏がかなり熱くなるのではないか。 

  ・ガラスでの断熱が可能→ドイツは窓の断熱性能が壁並みの断熱性能になっている。 

  ・太陽エネルギーは光だけでなく熱があり、これが厄介。 

   →地球には大気という空気層がある太陽光の強烈な部分を遮ってくれから人間が生きられる 

  ・風力発電など再生可能エネルギーは太陽エネルギーが起源である。 

 

 OMXによるさらなる挑戦 

  ・LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)とは 

   =建設時に排出するCO2を生活しながら回収して減らし、最終的にマイナスにすること。 

    →マイナスになるのは90年くらいかかるとされている。 

  ・OMX=太陽熱・廃熱利用冷暖房換気給湯システム 

   →補助熱源が必ず必要で、これが普及しない問題の一つとなっている。 

   →住宅には面積やコスト面であまり適用できない。 

   →太陽熱と併せて空気熱を利用する。 

   →PVT(=太陽電池から15%発電した残りの85%にもなる熱を回収して暖房に利用する)を活用することで、太陽エネルギーを最大限に利用することを考えている。 

   →エコキュートの場合は朝に満タンとすると夜使用するまで損し続けるが、OMXの場合は昼間に温めて夜に満タンにするため、損しないような工夫を盛り込んでいる。 

   →通常は冷房時室外機から熱い空気が出ているが、空気熱を利用してそのままお湯に溜めることで熱い空気を出さないことを実現している。 

   →エアコンのように一定温度の制御ではなく、幅を持たせたコントロールをする。 

 

 

discussion  中川 純×谷口 景一郎×盧 炫佑 

 普及に向けた技術的挑戦 

  ・質問「技術の進むべき方向として一般化と先鋭化があるが、どこへ向かおうとしているのか 

   シミュレーションを色々な人に使ってほしい、プレーヤーを増やしたい 

   →ラフなシミュレーションは設計者自身がやって、後半の細かいところはプロフェッショナルがやればよい。 

   →コンセプトからディテールまでの一通りをシミュレーションで検討することを意識している。 

 

  ・3DCADなどのツールを使用する時に重要になるのが、何のために三次元モデル化するのか。 

   →シミュレーションのために、どのレベルの三次元モデルを使うべきかを伝えればシミュレーションがもっと使われる。 

 

 施工現場とのすり合わせ 

  ・環境建築の次のステップは、どう工法と統合していくか、具体的にはどのようにパネル化するかが重要 

  ・気密は意匠設計者の精度、ディテールへの細かな目配りが必要でモデル化しないようなところで性能を担保している物件が多い。 

 

 コミッショニングの確立に向けて 

  ・質問「職能として、第三者の立場が日本でこれから成立するのか、それとも設計者が高いリテラシーで施主に提案する関係を目指すべきか」 

   →設計者自身が竣工物件に出向いてPIDなどの各変数を調整するのが一番 

   →コミッショニングの専門職にお金を払うことが施主にとってメリットがあるという文化が根付くと良い。 

   →今後ZEBも含めて法規則からのアプローチも必要になる。 

 

  ・研究社者が省エネや設備容量の低減を提唱しても、ゼネコンはクレームがあるから二倍くらいの設備容量を設置する。→これを改善しないとコミッショニング実現できない。 

 

 

 一般解と個別解の問題 

  ・質問「どれだけのアジャストを用意しているのか、測るデータの蓄積は研究レベルでどのくらい進んでいるのか」 

      →アメダス気象データからシミュレーション向けに拡張アメダスを作り、 

       これをシミュレーションに使うことでシステムや機械の制御に外気温や室温を取り込めるので、メンテや不具合の発見に利用できる。 

 

  ・風のシミュレーション化が難しい経験則で測るので一般化難しい 

 

 個別の人々、個別の建物 

  ・工業性の高い方向に踏み込むとき、建築主の覚悟が必要だったり利用者の存在を意識したりしないといけない。 

 

  ・長い時間の中で、人間の意識と無意識にどのような揺さぶりをかけるか、環境の先には時間軸を伴った心の問題がある。 

 

  ・質問「建物をどうより使い倒していけるのか」 

   →この問題は、どのような改善が見込まれて、そのとき室内環境はこうなるという予測が立てやすい 

   →個別の感覚を越えた一般論としての省エネや快適性の改善を図るのであればシミュレーションを使いやすい。 

 

  ・質問「停電などを取り入れた建築環境について 

   →発電所と建築の関係は大きなテーマ 

   →原子力のベース電力+火力で調整する供給量調整型モデルから、建築側が発電所のダイナミックな発電量に合わせて需要を調整するデマンドスポンジにシフトしつつある。 

   →個別分散の協調制御に技術がシフト 

 

  ・シミュレーションの活用で重要なのはどこまで結果の絶対値を追求するか 

  ・設計段階のシミュレーションでは一つの解析結果だけで判断するのではなく、複数ケース         

   のシミュレーションを繰り返すことで傾向つかむ使い方ができるといい。 

 

【考察】 

 太陽のエネルギーには人が生活するうえで必要なものがある一方で、人に害をなすものがあるので、その害のあるエネルギーをどのように排除して活用していくかが大事。 

 今後はシミュレーションを多用していく時代になっていく中でAIが進歩していくと、建築の中にもAIの技術が到来すると思う。そこで人はどのようにAIと接していくかが大事だと思う。 

 

第二煎

〇lecture A (矢作)

 

【lecture B (山本)

建築環境の源流…「計画原論」「設備工学」の2つの流れがあった。 

           アカデミック↔民間 

 

「計画原論」…アカデミックで発展した。 

環境の調整手段は「形体」…フォーム 

渡辺要…建築計画原論の創始者音や光を体系化した人。 

     「物理学の力学を除いた部分はすべて自分の領分だ、計画原論の領域だ」 

          『計画原論』…渡辺要先生、長倉謙介先生の著作。 

 

「設備工学」…民間レベルで技術が発達した。大正時代に産・官・学が連携して分野を盛  

       り上げる機運が生まれる。 

環境の調整手段は「形態」…フォーム+システム、機械力 

 

考えたこと:一口に環境デザインといっても種類があり、偏りがある。形と設備の両面から 

環境をデザインすることが必要である。 

 

の動きの可視化 

環境分野は設計と現実が合わなくても大きな問題ではないとされている。 

なぜか? 

 A.人間の動きは確率的な部分が大きく、完全に予測できない。 

  人間の個性は無視されるから。(例:PMVの根拠は世界各国の老若男女のデータの 

平均値 

・Occupant Behavior Model…人間の行動モデルをたてて、人間をエネルギー予測に組み込 

む。それにより建築・設備の性能が変わる。省エネルギー 

               

考えたこと:予測が難しい人間の行動を、モデルをたてることで解決する手法は革新的であ 

ると思った。建築が省エネでも使い方が省エネルギ―でなければ意味がないと 

いうことを改めて理解した。 

〇「快」と「適」の違い 

 

…温熱環境が一定の範囲に収まっていること。建築環境の人が好き。オフィス空間。 

…不適なところから適に向かう動きのこと。快が成立するためには不快が必要。 

     建築デザインの人が好き。不均質な空間。Delightな空間。住宅。 

 

考えたこと:空間の性質をつくる物は光や素材、空調、開口など様々あるが、空間の快適を考えたときには温熱環境が空間の質を変える。快が不快とともに存在するということに驚いた。 

 

 

 

 

20201016 2期生【読書ゼミ】

前回に引き続き、 坂牛 卓さんの著作である「建築の設計力」を題材に読書ゼミを行いました。

各章ごとに担当者がレビューし、各々の意見を出し合い、本についての理解を深めていきます。

 

以下は今回の議事録になります。

 

■第2章 (担当:廣岡 歩)

 

○第二章 課題を見つける力 

 ・建築において課題を見つけることで、そのプロジェクトが抽象の段階から具体へ

  ステップアップする。 

 ・課題を見つけ出すには環境とプログラムに注目する。 

 ・紡がれた理念という抽象的な像とプロジェクトの具体的な課題が重なることで、建

  築の理念が出る。 

 

環境・プログラムを問う 

 ・環境とプログラムの幅広い検討項目の中に新たな建築を生み出す多くの問い(環境

  では地盤や敷地などの地形環境や降水量などの温熱水環境、プログラムでは用途や

  予算など)が含まれている。 

 

社会の意識につなげる 

 ・課題を見つけるという行為は多様な項目の重要性にヒエラルキーを与える。 

 ・問いを与えられた環境やプログラムの内容に限定せず、社会問題意識につなげる

  要がある。 

 

4-1感情を問う 

 ・哲学では現在、物事の判断基準としての理性への信頼が希薄化している。 

 ・ビジネス界では倫理性に対して感性が意思決定に重要であるという認識が生まれて

  いる。 

 ・建築界では「かわいい論争」があり、かわいい建築なるものが議論された。 

  →この感覚的思考から生まれるデザインが時代の感覚をよく表すものとなってい

   る。 

 ・ドナルド・トランプ氏などの反知性主義の政界での人気にも表れている。 

 ・理性は情動の誤った指示を制御する 

 ・正の情動価と負の情動価(情動価=感情による身体への価値) 

 ・建築家は使用者に正の情動価を知覚してもらうために設計している。 

 ・重要なのは使用者に対してどのような情動価が生み出されているか 

 

 槇文彦 ・歓びや共感、穏やかさ、静かさ 

       ・ヒューマニズム多くの人が歓び共感し人間性のあり方を求める状態 

 堀部安嗣 ・内面化された技や心の動きによって建築が産み落とされている 

        ・一般建築に見られる「作為」が少なく普通で自然 

 

 

4-2物を問う 

 ・認識論のコペルニクス的回転 

 ・人間に認識されるかどうかは物の価値とは関係ない。 

 ・素材の意匠的価値 

 ・ガラス厚を耐風圧で技術的に決定するようでは設計者失格 

  →ガラスは色や輝きを放ち建築を構成する「もの」 

 ・美は質料性に依るのではなく、形式性に依る 

 ・質料性の応用として建物が纏う被覆性へと発展→質料的被覆性へのこだわり 

 ・空間本質主義を包むものの見え方にも注意を払い、モダニズム初期の精神(ゼンパ

  ーが復活した。 

 ・「建築は被覆であり、一種の衣服であることを発見する」 

   川向正人著『近現代建築史論』 

 ・オブジェクト性 

 ・彫刻的に周囲から目立つことよりも馴染むものであるべき 

 ・物と物、物と人を同等なものとして捉える→相関主義からの脱却 

 

アイレス・マテウス ・stereotomic=魂から切り出してつくる 

            →こ発想は石を積み上げて建築をつくる西洋文化に根付い

             ている。 

 

ゴットフリート・ゼンパー ・建築の4つの要素=炉、土台、屋根、囲い(被覆) 

隈研吾 ・素材に常に改良を加えて構法を進化させる縦の系列と素材のデザインを

       違う素材に適用する横の系列を複合させながら、被覆を展開させた。 

      ・被覆は体積に対抗する道具 

アンドリュー・コバック ・反オブジェクトから再度オブジェクトへ 

 

4-3技術を問う 

 ・AIが意思決定を代替してくれる可能性 

 ・デザインを推奨してくるAIのプログラムをつくるかAIの推奨を上手に使いこなす 

 ・大きな概念をデザインする建築家、与えられた概念を用いて条件を入れ込みデザイ

  ンする二次的建築家 

 ・本質ではない性質を生み出す気まぐれな感情を入れ込んでいくことが人に残された

  作業 

 ・どこまでAIに重要な判断を任せるかという相互関係のあり方が問われる。 

 

豊田啓介 ・通常の設計スタッフの立場は、AIの飼育係や調教師などの立場にな

        る。 

       ・AIはいつかそれが建築界をけん引すると考えている。 

小渕祐介 ・日本のコンピューターによる研究が遅れている理由 

        →日本は設計図に不備があっても現場でそれ以上のものを作る技術が

         あり、職人の腕が設計をカバーしている。 

 

4-4共同性を問う 

 ・共同性と公共性、善と正義、グローバリズムローカリズム 

 ・限界費用0の基礎となる協働型コモンズは資本主義の欠点を補いつつある。 

 ・ネット上のコモンズで十分成立し、その場にしかないものを求めて人が集まる場所

  は建築として残る。 

 劇場やホールなどの施設でも様々な用途への転用性を保持しながらつくられてい

  る。 

 ・連帯(=ある地域の文化の中でのみ適用する真理を求める姿勢)は、割り切れない

  地方性をすくい取りその場所ごとでの幸せを求めていく上では実利的な考え 

 ・コワーキングスペースという考えは、場所の連帯が地域の連帯へと広がる可能性

  ある。 

 

ヨコミゾマコト ・地域とはかなり小さな単位で遺伝子には差があり、それを読み

           取っていく必要がある。 

          ・「地域文化遺伝子」→地域の遺伝子を分散させるのか、集中させる

                        か

 

【考察】 

 課題見つける力を養うためには、四つの要素である感情、物、技術、共同性に着目し

 ていこ とで見つかると思う。しかし、どの要素にも言えることだが時代の流れや風潮

 をアンテナ高く しながら読み取らないといけないと思う。いまからの建築には多種多

 様な能力が望まれる時代 になるのかもしれない。 

 

 

【レビュー】

 脇坂 第二章の課題を見つける力の考察について 

 廣岡 時代によって課題が変化していく。今とは全く異なった建築がこれから主流に

    なっていくのではないか。感情・技術・共同性を社会に繋げていく必要があ

    る。 

 

 脇坂 共同性と公共性の違いについて 

 葉大 公共性は国単位、共同性は地域単位で一緒に物事を作り上げていくもの。共同

    性は、参加型なのではないかと思う。 

 

 脇坂 「地域文化遺伝子」とは何か 

 廣岡 地域の持つそれぞれの文化性の核であり、それを読み取る。 

 脇坂 分散型か集中型どちらだろうか 

 結梨 分散型で、文化性というものを分散することで人がある地域に集まり、また次

    の地域へと移動していき、それぞれの地域文化をその地で知ることができる。 

 山本 集中型で、一つの場所にそれぞれの文化を集めることで人も集まり、地域文化

    を知ることができる。 

 

【ポイント 】

 本に出てきた人物の作品や、参考文献を見るとよい 

 共同性と公共性など図式化してみるとわかりやすくまとめることができる 

 色々な人の意見を取り入れながらまとめる力が大切になる 

第2期生の活動開始!【読書ゼミ】

第2期生の研究室活動がスタートしました!

週2回、ゼミ活動の様子をあげていこうと思います。よろしくお願いします。

 

 

本日は 坂牛 卓さんの著作である「建築の設計力」を題材に読書ゼミを行いました。

各章ごとに担当者がレビューし、各々の意見を出し合い、本についての理解を深めていきます。

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20201009読書ゼミ

以下は今回の議事録になります。

 

■序章~第1章1-3(担当:鈴木 結梨)

1.自らの建築理念を紡ぐ力2.課題を見つける力3.答えをつくる力 

  1. 理念を紡ぐ力 

設計は、具体的要件(クライアント要望、法的要件、周辺環境)と同時に、設計者の内面に紡がれた建築理念も設計の出発点として位置づけられる。 

建築理念 → 抽象的な概念から始まり、後に形を持った実態を伴う 

ここで言う建築は、人や社会というものと関係を持つことが存在の必要条件となる。 

ハビトゥスとは、知覚、思考、行為を生み出す習慣のこと。 

建築理念を紡ぐ基準の考え方 

1.現在建築に影響を与えている社会的、文化的枠組みがあるとすればそれは何か。 

2.建築操作のハビトゥスは何か。 

 

 

□1 現在の建築的ハビトゥス 

「建築条件」人間の本来備わる性格の項目のソーシャルに着目 

バブルの頃は、経済状況がよく、建築は機能や効率性に加えてファッション性や芸術性を求められた時期であった。しかし、バブルが崩壊し経済は停滞傾向になり、建築は最小限のファッション性と芸術性、少ない予算で効率的に作られることが求められた。つまり、建築と経済の関係が建築に社会性を求めるようになったと言える。 

現在の“社会のための建築“というものは社会に対して思想的にも物理的にも開かれることで、建築家の世界ではなく、人々の世界となる傾向がある。 

独自の世界観建築 → ソーシャル(社会的)建築 

3.11の災害で、建築を人々のものであるということを実体として示す必要性が生まれた。そのために、建築をなるべく開放的に透明感のあふれるものとして人々が出入りできるものとしてつくるハビトゥスが生まれた。 

 

1-1建築の開閉性 

物理的開放→視覚的透明で機械的にドアや壁が開かれたもの 

意味的開放→建物に入ることが可能な部分が多くある、公共性が高いという意味合い 

<公共建築の開放化 庁舎建築の研究> 

過去においては、市民の立ち入れる場所では行われる行為が限られていた。現在では、その場所での行為は限定的ではなく、自由に入ってたたずめる場所が多くある。 

市民に開かれた場所を多く作り出し、市民のための役所を体現している。 

<日本近代住宅の開放化> 

戦後の住宅は、閉鎖から開放へ向かっていた。(篠原一男の閉じた空間→坂本一成伊東豊雄の外部との関係性を求めた開いた空間) 

また、住み開き住宅という趣味を収入にするため、コミュニティを作るための住宅も相互扶助の感覚や趣味を収入に変える発想は、少なからず経済停滞や災害の影響も受けている。 

 20世紀から21世紀にかけて閉鎖系から開放系に向かっている。 

<二つの空間の共存> 

近代では、芸術における対象物を明確に対象化し、そのための空間を作り上げてきた。 

(例 演劇の役者を対象化し、それを見つめるためのステージを作り上げる) 

それと同様に、自らを対象化できる個室(ひとり空間)を作り、プライバシーという概念を強化する。 

これに対し、21世紀は空間をつなげ始め、個の重視よりつながりが求められている。しかし、一方でひとり空間は厳然と存在し、意味のあるものとしてなくてはならない。 

開閉性は、おおむね閉じたところから開く方向へ進んできたが、すべてが開放系へ向かうということではなく、閉じる空間も共存することで全体のバランスが取れている。 

 

1-2建築の自律性と他律性 

建築を決定する要因は現代では、機能的要求、環境的要求、構造的要求、社会的要求が挙げられる。 

自律的建築とは、そうした要求による影響を最小限として建築が建築自体に内在する原理によって成立している建築のことをいう。モダニズム建築の始まりは、この自律的建築を目指していたと言える。 

1970年代にロバート・ヴェンチューリが疑義を提示し、建築における意味を重視した。建築を建築そのものとしてではなく建築を人間が受容することを通して生み出される副次的な産物(意味)を通じて考えようとした。副次的産物を建築の成立の大きな要因として捉えるということは、建築を他律的に成立するものとして考えることになる。 

一方、坂本一成は社会性(他律性)を重視した建築を「行き過ぎている」と警鐘を鳴らしている。 

自律的建築から他律的建築へ変化していっているが、他律がすべてを覆いつくすということでもなく、自律・他律の共存していることがわかる。 

 

1-3建築の広告性 

建築を受容する側から見たハビトゥスと言えるものがあるかを考える。その理由は、建築を制作するときに建築がどう見えるか、どう受け取られるかを同時に考える必要があるからである。 

→建築の現象を考えるということ。 

広告は、世の中に氾濫していながら我々が普段あまり意識されていない存在(不可視性)である。しかし、建築においても同じようなことが言える。建築も常に見えているようで見えていないのではないかと考える 

建築は、どのような契機で見えてくるのかを分析することが建築の特性を検討するうえで重要である。 

広告は、人を覚醒させるために過剰な刺激を与え続ける傾向がある。建築でも同様な方法で過剰な刺激を生み出す建築があるが、そうではなく、ごく自然に明快に建築が意識の上に現れるように人々を覚醒させられる方法を考えていかなければならない。 

 

 

【レビュー】

山本→副次的産物によって建築が成立 

脇坂先生→自律・他律性は、組織・アトリエ系設計事務所に関わること 

 

矢作→内容を理解するのは難しいが、建築は経済に左右されやすい 

脇坂→何度も本を読めば慣れて理解できるようになる 

 

葉大→開閉性について、いきなり住み開き住宅の話が出て分かりにくい 

脇坂→本に出ている作品名や年代を入れるべき 

 

脇坂→フィロソフィをブラッシュアップしていく 

 

 

第1章の2(P36~50) (担当:鈴木 葉大)

 建築とは「物」「間」「流れ」の3つの要素で構成されている。一般的に物と間の2つが構成要素になっているが、近年になり建築内の動く要素が建築の様相を大きく変えるコトにきづき、この「流れ」を加えた。 

 「物」を歴史的に観ると「数比」と「質材料」の2種類で述べられている。「数比」について説明しているのはウィトル・ウィウスの「建築論」である。3つの立脚点を用・強・美においた。そして、その美を生み出す原理として「シンメトリア:部分と全体の関係」「ディスポジシオ:物の配置」「ユーリトリア:視覚的なリズム」が示されている。これらは物体の配置、構成の原理である。一方、バウハウスの「材料から建築へ」では造形は形態・色彩・材料・テクスチャに分けて考えられている。 

 次に、「間」について考えよう。間という概念は近代になって入ってきた要素だ。G・ギーディオンの「空間・時間・建築」によって普及した。空間の質を支配しているのは、空間それ自体だけではなく、その場所(=場所性、地域性)もあり、その空間の中にある物である。 

 この「物」と「間」は常に並列して存在し、どちらを優位と捉える権利も必然もなくそれはケースバイケースで変わる。建築体験の本質を建築内部の空隙に入ることを前提にあるし、それがどのようなランドスケープのなかであるかは、重要である。一方、建築要素の物質性に感動することもある。 

 要するに、設計とは、「物」を描きながら「間」を計画していると言っていいだろう。 

 この「物」と「間」の要素以外に、物と物の間、あるいは物に穿たれた穴を通り抜ける光、数、音、匂い、人、動物、家具などの動く要素によってその様相を大きく変える。建築の開閉性、自律・他律性などを前提に建築を考えると、建築は周囲と概念的にも物理的にも、いかにつながるかつながらないかがその性格を決定する臨界点となる。(=建築の物理的開放と意味的開放が地域と建築を繋ぐ重要な要素となる。また、他律的(=建築を人間が受容することを通して生み出される副次的な産物)に捉えるのか、自立的(大きな空隙をはらんだ芸術作品に捉えるのかによっても重要な要素となる 

 この流れという概念は生物学の動的平衡(=生物の生命は包む殻によって構成されているのではなく、細胞膜の中の流動性が細胞間で平行関係を保つことで維持されている)の考えがより強固にした。物を殻としたときに、流れは流動性となる。 

 流れとは闇雲におこるものではなく人の通る流れならそれは廊下やコンコースなどだ。光・風・熱などはトップライトや窓、窓の開閉があたる。つまり、物を制御板あるいは開口として設置することでその流れのルートがつくられる。 

 昔、「壁派の建築家」「柱梁の建築家」という部位へのこだわりでその建築家を分類していた。しかし、著者は、さまざまな存在が染み出す部位として「窓」に建築を考えるきっかけとして可能性を感じた。 

 自動車が建築的な機能を持つ場合があるが、それをここでは建築とは考えない。そのため、建築は当然、新鮮な感覚がなくなっていく。しかし、建築以外の流れの要素は変化する。こうした流れを建築の中に視覚的にあるいは実態的に取り込むことで新鮮さが維持できる。 

 しかし、流れをあえてつくるだけでなく、あえて、停滞させ、「淀み」を作る方法もある。その淀みが流れのある部分の中にあると他とは異なる様相を見せる。つまり、開放的で他律的な空間に閉鎖的で自立的な空間入れ込むことで、不連続で異なる場所を作り出せる 

 開放と閉鎖・他律と自律という両端の性格を連続的に並べた不連続な質の空間を併置が意図するところは、ある種の広告性にも関連する。 

 

【レビュー】

廣岡 

物から間、間から流れとそれぞれの概念が発生した順に考察していくと、よりより人の動きに近づいていくと感じた。自律的な建築から他律的な建築へと移行している。」 

のような意見がでた。概念との発生と同じように、時代も他律性に移行していった。地域に開いていく「住み開き住宅」や環境的な要素はそのような仮定で発生したものに感じた。 

 

山本 

開放的で他律的な空間に閉鎖的で自立的な空間に入れ込むことで、不連続で異なる場所を作り出せる。というところで淀みをあえて作り出すことが重要だと感じた。 

この意見から脇坂先生の質問により大きな話になり、個人の建築理念の説明に写っていく。 

山本 「自律的な建築の中に、他律的な建築を作ることで、それぞれ閉じた建築を繋ぐコトが私の建築理念です」 

本とは大きく異なる意見だが、都市などprivate Spaceとpublic Spaceが壁一枚のみ隔たりの場合は、個人という淀みの中の空間が主となる傾向にある。その中では、common Spaceのようにその淀みを繋いでいく建築は非常に重要だと感じた。 

 

脇坂

「この章で取り上げられなかった「時間」という概念、著者の坂牛卓さんの建築傾向からも取り上げてもいいフレーズだったと感じた。私の建築理念である「不均質な空間」はまさしく時間というものが非常に重要なっていく。光や風は時間や季節などによっても変わっていく。」 

 

「時間」と「淀み」は密接に関わり合っているようだが、この章では時間についてはふれられていなかった。また、他律性を考えたとき大きな時間の枠組みとして時代性も重要になっていく。その点、隈研吾さんの作品は、一見主張が強い自律的な建築に感じるが、過去の日本の工法をリノベーティングした時代性、地域性をはらんだ他律的な建築という見方もできる。建築の見方も大きく変わる参考本であった。 

20200129新聞ゼミ

「中心街活性へ提案次々~市の企業版講座~」(山内柊哉,中日新聞,20200124)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

 

「清水庁舎移転計画 住民投票~実施へ署名活動開始~」(監物速冬,中日新聞,20200124)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

 

「渋谷・宮下公園再整備~ホテル棟・下層部は商業施設~」(小林航洋,日刊工業新聞,20200124)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

 

「災害に威力、清潔で快適~トイレトレーラーに熱視線~」(中村有理,静岡新聞,20200122)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

 

「空洞化の商店街活性化~熱海・マチモリにぎわい呼び込む~」(野末大輔,静岡新聞,20200126)

【写真】f:id:wakisakalabsist:20200129130716j:plain

【概要】

第10回地域再生大賞で、熱海でまちづくりに取り組む会社「machimori」が委員長賞兼ブロック賞を受賞した。市の中心に位置する銀座通り商店街が、東日本大震災の影響で宿泊客数が大きく減り空き物件が増える結果になってしまっている。そこで、空き物件を改修しゲストハウスやシェアオフィスとして復活させた。しかし、machimoriの代表は「熱海はまだ課題が山積している」と話した。

【レビュー】

株式会社machimori の実施事例を見ていくと、熱海の銀座商店街エリアににぎわいを咲かせせていると分かる。“一棟いいものを作っておしまい”ではなくエリア全体を考えて建築が連続し生活に介入する手本だと思った。また、企画も立てていて商店街を使うというプログラムも自ら取り組む姿勢に感動しました。自分にも同じように浜松に貢献できる仕事がしたいと感じた。

20200122新聞ゼミ

【写真】

【概要】

【レビュー】 

 

「浸水防止、低コストで雨に強い家を」(監物速冬,中日新聞,20200120)

【写真】 

【概要】

【レビュー】 

 

三井不動産、海外初進出」(小林航洋,日刊工業新聞,20200120)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

「商業施設の渋滞 開業前から対策」(千葉大騎,中日新聞,20200110)

【写真】

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【概要】

ショッピングセンター開業による幹線道路の渋滞を防ぐため案内表示の整備や車線を増やす工事などを行う。全国の主要渋滞地点約9,000カ所の役1 割は大型商業施設が原因で生活や物流への影響だけでなく交通事故も増えている。改善案として例えば敷地内では駐車スペースを増やし入場待ち車の待機場所を確保するなど。

【レビュー】

浜松でもコストコの開業にあたって渋滞を緩和するために車線が一つ増やした。その狙い通り平日はほとんど渋滞がない。ただ土日祝日は別でよく渋滞をしている。しかし出入り口複数ある事や駐車場が広いため事も比較的回転が早いイメージがある。だが都心部などでは車線を増やすスペースや大きな駐車場をつくることは出来ないので新たな渋滞緩和の仕方を考えなくてはいけないと考えた。またそれは決められた土地の中で考えることが主になってくると思うのでただ建物を設計デザインするだけでなく交通や周りの環境への配慮も同時に考えていかないといけないのと思う。

 

「若者集客へ来月、新飲食店」(中村有里,静岡新聞,20200116)

【写真】 

【概要】

【レビュー】

 

水窪PRへコラボ企画」(野末大輔,静岡新聞,20200108)

【写真】 

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【概要】

水窪町の建材を使い住宅を手掛ける「遠山建設」と同町ゆかりの「洋食店みさくぼ」が協力し新築住宅でシェフが祝賀料理を振る舞う企画に取り組んでいる。シェフらは市街地に良質な材料が取れる水窪をPRすることで活性化に繋がって欲しく、企画によって水窪関係者の絆の強さを感じられたと話す。

【レビュー】

異業種コラボにはいくつかメリットがある。それぞれの企業の強みを組み合わせられることで実現が困難なものを可能にできる力がある。また、企画によって別方面の顧客の獲得につながる。そして、コスト削減になるということだ。わかりやすい例は、お菓子メーカーとコンビニエンスストアがコラボ商品を出している。異業種のため円滑に企画を進めるには難しい点もあるが、成功したら反響は大きいと考えられる。