wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

20201123 grasshopperとhoneybeeを用いた環境シミュレーション 【環境ゼミ】

こんにちは。

寒さのせいか忙しさのせいか体調を崩す人が増えてきました。

いつもより少ない人数ではありますが、環境ゼミを行いました。

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20201123 環境ゼミ

今日はBuilding Envionment Design.com を参考に、それぞれが担当したシミュレーション方法の共有を行いました。

building-env.com

20201120 亭子脚に関する既往研究のレビュー 【防災建築街区ゼミ】

こんにちは。

今日の研究室活動は、亭子脚に関する既往研究のレビュ-を行いました。

 

2013年3月に日本建築学会計画系論文集で発表された

台湾老街における町並み保存事業について』(著者:西川博美,中川理)をレビューしました。

 

以下はレジュメになります。

 

担当者(鈴木葉大)

 この論文では、老街の保存事業の中で「住民主体型」という特徴が典型的に現れる比較的大規模な事業を5つ取り上げ、メタ分析を行うことで、まちなみの保存状況の今後の課題を提示したものだ。

[結論]

  1. 事業プログラムと支援システム

事業プログラムに沿って行われる保存事業ではあるが、社区総体営造政策の住民の参加の理念から企画が提案される。そのため、計画内容が多様となるものの、計画案を立案する段階から専門的知識をもった専門家が参画することが求められている。

  1. 修復よりも環境整備
    • 看板やテントのような建物の付加物への規制

台湾老街の特徴であるファサード意匠を再生する。そのために、ファサードをかくして見えにくくする看板やテントへの規制は積極的に行っている

 →規制だけでなく統一したデザイン基準を設けている

 →統一させすぎると店屋の個性を失わせてしまう

  • 上下水道の整備も合わせ、亭仔脚外の歩道整備を行っている

現状の老街の亭仔脚では店屋の商品や私物がはみだし、亭仔脚も占有化・私有化がすすみ、亭仔脚の歩道としての機能が失われつつある。

  • 標識や花台などストリートファニチャーの類いのデザイン整備に積極的である

保存の先駆的な例を意図し、外来者のサービス向上を意図したものだ。そのため保存事業を重視され、町並みの景観の向上を目指しながらも、景観の核となっているファサード意匠や亭仔脚の修復や再生だけでなくそれ以外の物や設備を対象とした規制や整備が重要となってくる

  1. 今後の亭仔脚の扱い

上記2-②で示したとおり、亭仔脚の前に代替歩道をすることで亭仔脚の占有化・私有化を対策している。しかし、亭仔脚がそもそも、その所有権うぃめぐって本質的な課題を背負ってきたと考える必要がある

 

考察

 

[歴史的背景]

 保存状況では、公営で行っているというよりは地域の住民による運動が多いコトが分かった。そのため、国としての「機能」というものから逸脱しても地域住民の意向により現在までのこったことに繋がった。しかし、民間だからこそ付加的な要素の整備が保存事業の内容の多くを占めている。このため、特徴的にファサード意匠の歴史的文化財などは弱くなる傾向にある。さらに、歩行空間という機能はより一層弱くなる。

[構成]

  このような歴史的な背景から民間ベースで保存事業が進行したため、標識や花台などのストリートファニチャーの「装飾」が非常に進化したことがあげられる。また、亭仔脚の歩行空間の機能は失われつつある。

 そのため、公が主体としてファサード意匠や歩行空間の維持に取り組んでいる。

[残存状況]

  非常に良好。また、細かなティテールまで残されてる例もよくある。左の写真は斗六太平路老街でデザイン基準として設けられているものだ。

20201116 台湾ゼミ始まりました! 【防災建築街区ゼミ】

こんにちは。

 

講義に研究室活動、就職活動・大学院進学のための勉強など何種類ものタスクにてんやわんやしています。

 

今日の研究室活動は「台湾ゼミ」を主に行いました。

まず、台湾の亭子脚に関する既往研究のレビューを行います。

 

亭子脚とは日本統治時代に台湾に多く建てられたアーケードのことです。

下記の写真のように建物の1階部分が歩道になっていたり、店舗の一部やバイクの駐車場として利用されています。

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亭子脚(2019年12月撮影)

 

また、今日のゼミでは環境ゼミと設計方法論ゼミも行いました。

 

環境ゼミではBuilding Environment Design.comを参考に作業を進めています。honeybeeとgrasshopperを用いて温湿度変化や快適性をシミュレーションしています。

building-env.com

 

設計方法論ゼミでは書籍から方法論を読み取っていきます。

ルイス・カーン」、「吉村順三」、「菊竹清訓」、「難波和彦」の4人の建築家について調査を進めています。

 

 



20201113 Rhinoceros講習会を実施! 【環境ゼミ 】

こんにちは。

 

あと1か月と少しで2020年が終わると思うと1年経つのは速いなと感じている今日この頃です。

 

今日は今後の研究活動に必要なツールであるRhinoceros講習会を行いました。

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今回から、環境ゼミでは、建築棟えんつりー4階の窓のかたちの変化による温熱・気流環境の変化をシュミレーションしていきます。

 

 

 

 

20201109 建築の設計力 【読書ゼミ】

こんにちは。

 

今回のゼミは「建築の設計力 第3章の8~終章」の範囲を読み込み、レビューを行いました。10月から続いた「建築の設計力」は今回で最後になります。

 

 

また、将来のキャンパス計画について議論を行いました。

 

2022年には土木工学科が開学予定ですし、これからキャンパスは新しい要素が加わったり既存の建物を改築したりと変化していきます。

 

どのようにキャンパスが変わっていくか楽しみである反面、そこに学生として居合わすことができないのが少し残念でもあります。

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20201109 読書ゼミ

以下はレジュメです。

 

第3章-8 リフレームする (担当者:山本弓貴)

1.ウィーンと東京で行われたWS 

ウィーン工科大学教授エルンスト・ベネーダの行ったWS「都市のシークレットスペース」 

課題:東京のまちに人知れず存在する宝石の原石のような空間を探し、磨く。 

学生に選ばれた場所の共通点:周囲の文脈から切断されている場所。それゆえに周囲と異 

なる特別な場所となっている。 

坂牛卓さんがウィーン工科大学で行ったWS 

 課題:ウィーンのまちの中に周囲の文脈と切り離された不連続な空間を探し、磨く。 

 

 

2.不連続性とは 

不連続性:人々の心に作用し、心を覚醒し、それが都市を自覚する契機となる。 

『都市のイメージ』:ケヴィン・リンチの著作。都市の中で不連続性が見る人の印象に残る 

と指摘している 

記憶に残る5要素:エッジ・パス・ランドマーク・ノード・ディストリクト 

→都市をつなぎとめる要素に見えるが、実際は都市の流れを切断したりよどみをつくったり突出したりする要素。 

 →都市の不連続面や点を構成する要素。 

 

 

3.リフレームするとは 

リフレーム=室内にデザインしたフレームを再度「強調」する。 

      →「色・プロモーション・形状」を得意なものとする操作を行うこと。 

      →フレームの1つを他と性質が異なるものとして空間を繋ぐこと。 

      →連続性を止めて、不連続性をつくること。 

リフレームする=他律的で開放性を目指すものの中で自律的で自閉的な場所をつくる 

ことであり、建築が人に意識されるものに代わることを期待すること。 

 

 

 

第3章-9 流れをつくる 

「窓」・「フレーム」の存在とは? 

 何かと何かをつなぎとめるもの【物理的】 

 ↓ 

窓やフレームを通り抜ける人や視線、光、風性質と状態 

 

・流れをつくること=場所に存在する性状をコントロールすること。 

終章 建築理念を再考する 

1.建築理念を更新する 

 建築理念の更新には2種類ある。 

 ・プロジェクトなどの作業を通して建築理念が変化していることに気づく無自覚的更新 

 ・ル・コルビュジェのキュービックから有機的な曲線への変化や篠原一男の4つの様式 

の変遷などの自覚的更新 

 

2.建築理念を更新しない 

 建築理念を更新するほうが自然であるが、反対の考えも存在する。 

 建築とは創造であり、創造行為に一定のスタイルを維持すべきだという考えもある。 

 魅力的な造形や使いやすい建築の図式を継続することに意味がある。 

 

3.建築を続ける努力 

1つのことを続けるには根気や努力がいる。 

逃げる気持ちが起こるということは建築に対しての意識が高くない。 

設計を始めた人々が有意義に充実して設計を継続できる環境や心理的状況を失うこと 

が問題である。なぜなら、継続の意思が希薄になるところに設計の向上は見込めないか 

らだ。 

→新たな場所に行くことで打開する。 

惰性で建築をつくるのは良いことではない。 

→旅に出て魅力的な建築にふれることや読書などで打開する。 

 

「飽き」を感じたときは自らの「建築」を拡張する因子を探す。 

 

建築の設計力に最も重要なことは「継続する力」なのかもしれない。 

 

20201102  建築の設計力 【読書ゼミ】

こんにちは。

だんだんと冬の色が濃くなってきてコートが手放せなくなってきました。秋から冬になったと感じています。

 

11月2日は読書ゼミを行い、引き続き坂牛卓さんの「建築の設計力」を読みこみレビューを行いました。

今回の範囲は 第3章5~7 です。

 

 

以下はレジュメになります。

 

担当者(矢作)

第 3 章 5 答えを作るための基礎

設計をするうえで考えなければならない項目を3つの軸(質料性、形式性、関係性)という 3 つの軸を設定している。

質料性

質料性とは素材の事である。それは1肌理、2色、透明性。この3つは建築の素材を意匠的に判断するときの重要な基準である。肌理とは物の表面の粗度を表す。例えばガラスやレンガ表面の性質や状態。色で重要なのは有彩色か無彩色(白、灰色、黒)であるか。透明性とは、素材の透明性(ガラスなど)。

形式性

建築の形式性を考えたときに、この問題を形状と大きさに分けて考えている。

形状を建築的に考えるならば、建築にはデフォルトな形がある。それは家具、配置、部屋の有効利用を考えると、垂直、方形をしている。つまり建築形状のデフォルトは断面的、平面的にも直角に交わる直線で構成されているものである。その対極の形状として、斜めや曲線があり、そのちらかによって建築形

 は異なる。大きさの問題は造形美術とは異なり、サイズの違いにより、見るに直接的に大きな影響

 与える可能性を持っている。大きさが建築に崇高(巨大な物、勇壮なものに対して抱く感情)という感覚、

小さは、特殊な性能と雰囲気を与える。関係性

階層的関係性。建築は、その殻だけで成立するものはほとんどなく、家具、備品が入り人が使う。周辺環

 に発生する関係周辺との協調独立性の項目。これらの過程を積み重ねながら設計は進められていく。答えを作るうえで必要最低限の事である。

 

考察

この3つの軸は建築を設計するうえでの項目と言える。細かなディテールで多くの範囲を計画設計しなければならなくて、それは必要最低限の事である。

 

第3章 6 窓をつくる

窓は人と人、人と物、物と物をつなぐ要素であり、内部環境に重要な光、風を取り入れる道具でもある。いくつかの作品にどのような課題を見つけ、答えを導きだしたのか説明していく。

連窓の家(2001)

東京 23 区に建つ二世帯住宅。南北に隣家が迫り東西に空き地と農地。

これらの空間をどう使うかを第一課題と考えた。(環境)次に 7 人が住む家の部屋の分節を考え、親夫婦は健康上一階での生活が決まって

いた。(プログラム)これらの二つのプログラムが課題である。プライバシーや光の扱い。

 これらの課題に対して切妻の一つの全体形状(分•形状)、十字系の窓(状)、黄色いカーテン(色)、

 空間をガラスで囲む事での明るい読書空間(透明性)でそれぞれの答えを出した

 

ホタルイカ(2003)

東京神田シェフの家が2階にあるイタリアンレストラン。

敷地は 50 ㎡強、延床 90 ㎡という小さい敷地。予算のため 8 割りを使い

2 割りを使わない部分としそれをどう使うかが課題である。

 これら課題対し細い地にい建を挿しそ

 作り、眺めるために腰から下の横長連続窓とした。(包容・排他性)。そ

 してエントランスの緑のカーテン(色)、建築を一つの看板とするデザイン(協調性)それぞれの答え

 を出した

 

ジグザグルームズ(2003) 東京都心に建つ住宅

北側隣地のマンションから、室内が丸見えにならないようにする事が課題。

 そのため、窓と壁を交互にジグザグに配置をした。ガラス面を南側に配

 置した事より、陽から陽と庭楽しるプラバシー間の

 

 

大小の窓(2005)

東京 23 区内の閑静な住宅地の角地に建つ二世帯住宅。4世代7人が住

む必要面積を確保するには地上だけを利用するには面積が足りないと判断。そのため地下を使った移住環境が課題であった。

 それに対し、地下の窓を最大限確保し、地上部分はプライバシーを考

 して窓を最小限にすると言うを出した

 

第3章 7 フレームをつくる

フレームを活用する事で答えをつくったプロジェクト紹介。フレームはガラスのはまっていない内外部の三方枠、四方枠、あるいは内部のガラス窓など窓の集合を包含し、多くの構成要素を取り組んだ建築作品の総称とここでは考えている。

 

するが幼稚園(2005)

静岡県富士市の幼稚園の部分建て替えである。耐震補強、建て替え要請を

市からも受けていた。クライアントの2つの要望がある。1つの要望は連絡通路になっている機能を維持する事(プログラム)。豪雨、台風のあめによる縁側の水浸しを改善させる事である(環境)。この2つの課題をそのま

ま重要課題とした。そして、子供たちにとって、楽しい場所にすることを考えた(感情)。

側を雨から守るために、ポリカーボネートを使用し、建物全体に柔らかいテクスチャと透明感をもたらした(透明性)。縁側を単なる縁側ではなく

 て雨の日の遊び場にもなってい。トイレのブースにサザナ色を使用、遊具色の配色外部との馴染

 せた(色)。

 

リテーム東京工場(2005)

東京湾埋立地に建つリサイクル工場で、この埋め立て地はリサイク

ル工場が多く建つ地である。課題 1、接道長さが短い敷地でのリサイクル啓発活動(プログラム)。この埋立地で共同性として妥当な物であるかの検討事項(共同性)。課題 2、新しいビルディングタイプである

事の印象づける価値、海に接するため塩害の考慮である。

 啓発性のため、建物の敷地内を見る必要がある。そのめ道路側の建物をピロィー化(フレーム)

 の建物で行われているシュレディング(ズタズタに切る作業)アクティビティが物の表情として表れて

 る事。そこで室サッシュで構した。ガラスをランダに配置した。ガラス被覆したのは塩害対策

 もある。ガラス下は 4 色でランダムに塗装したセメント板で構成した。(色、肌理、透明性)

 

旧富士製氷工場(2016)

山梨県富士市吉田の使われなくなった製氷工場のリノベーションである。この建物は 3 階建てで、窓も少なく閉鎖的であった。閉鎖的な工場を開かれたコミュニティ施設で開放的にする

事が課題であった。

物理的開放、意味のある開放が求められる。

 工事中に保育園の方がこの地域で保育園を作りたいと申し出たため、そこで 1 階は保育園、の延長で 2

 階をコミュニティキッチン、3 階をまちづくNPO のオフィスとなった。

 そこで地上から 3 階までをつなぐ階段部分を視覚的に露出し、ここにトンネルのような穴を設けた(フレー

 ム)。そこに現れる鉄骨、補強ブレースは既存の建物として、建物の歴史を語るものとなった。またその場

 所の歴史、風景を継承するものとなった。(協調•独立性)。

 

 

 

考察

窓とフレームの事例は、それぞれの課題に対して軸(環境、プログラム、プライバシー)などを設定し答えを導きだしている。そのことにより、課題が明快になりさらにプラスアルファの答えをだしていた。

窓、フレームから見える景色、光、物、人には動きがあり風などもある。そこから見て感じる物は飽きがこない。つまり建築内部では感じられないような、季節感、豊かさを感じさせてくれるのではないか。

 

 

20201019 「2018 静岡建築茶会」【環境ゼミ】

こんにちは!

ブログ上での時系列は少しずれていますが、10月19日に環境ゼミを行いました。

 

今回の題材も、「2018 静岡建築茶会」です。

※ 静岡建築茶会について

静岡建築茶会は2016年から3年にわたって静岡を舞台に

開催されています。

各回3名の専門家の方々にお越しいただき、

お茶を飲みながら建築を議論していく会になります。

 

各担当者が発表し、議論し、小見出しを再定義していきます。

以下は今回の議事録になります。

 

 

第二煎

lecture C  重村 珠穂「コンピュテーション技術を利用した環境設計」 (結梨)

 

 

第三煎

lecture A  秋元 孝之「ZEB/ZEH SHIFTと環境デザイン」 (葉大)

  1、~環境デザインの重要性~~環境デザインの役割~ 

    政府の目標→2030年までに5030万KL省エネルギーを実現 

    日本から家をなくすぐらいン大きな数字

  2、制度的な後押し~ZEH→ZEH⁺~ 

    ZEHZEHの条件に加えて省エネを+5%、再エネを種類以上 

    <考察>使う量を減らし、エネルギー生産を分散化し(天候などに左右されず

       にエネルギーを作り続けられる)エネルギーの

       自家生産のみで賄う

       自然災害時などでエネルギーのコアとなる 

    HEMS→高度のエネルギーマネージメント

  3、デザインと環境技術が一致した時代~使用における実測を通して~

    1、国立代々木競技場→吊り天井に空調ダクトの這わせ方

    2、名護市市庁舎→エアコンなしでかぜを取り入れて快適に過ごす

    3、パレスサイドビル→雨樋と屁を一体化させたファーサードデザイン 

    <考察>通風に関して環境デザインマップでは多く取り入れられていた。

        設備×通風やパッシブ×通風など多くの方法が見受けられた。 

        また、日射遮蔽も工夫が多く乗っていた。

  4、新たな技術を求めて~環境配慮+健康~ 

    コベネフィット→断熱性能を高めると、省エネだけでなく快適性や健康の

            面で便益がある。ということ 

    LEED(Leadership Energy and Environment 

    人を中心とした評価システムの検討「空気・水・栄養・光・フィットネス

                     ・快適性・心 

    人の「ウェルネス」にまで踏み込むことが求められている

  5、P57 2行目~エコマネハウスでの実験~ 

    高性能の外皮と先進の技術デザインを導入する。さらに、再生可能エネル

    ギーを導入 

    第1回→CLTを大胆に使う。片流れ屋根にし太陽光パネルを大きく使った。 

    第2回→集合住宅を切り取ったものを提案した。最優秀賞を受賞

  6、目標達成へ、幅広い手段~設備、計画、Iot すべての技術を乗せて~ 

    第3回→空き家などの社会問題と環境問題の同時解決を行ったデザイン 

         既存の断熱性能の高くないところを残しながら新たに高断熱で

         囲む。既存スペースをバッファー空間とした。人が開け閉めす

         ることで快適性を維持。 

        ②設備コアの追加 

         床下に特許のある潜熱・蓄熱材を仕込んだ。 

         屋根裏の通気窓を使って暖房空間とバッファー空間の2重の空

         間を形成。 

        ③ソフト面での対策 

         Iotの活用し、時間帯と場所を規定した 

         DIVAで昼光、日射量をシミュレーション 

        結果 次エネルギー消費量が予測だと省エネ基準と比較して7

            割達成した 

            夏季、中間期、冬季のエネルギー自給率が100% 

   7、シミュレーションと実験と~局所不快とシミュレーション~ 

    コアンダ効果を利用したダクトレス空調 

    →1か所から天井平滑面に空気を吹き出して遠くへ送る空調方式 

    効果 ①ダクトレス空調のため従来に比べ階高を抑えながら天井高を確保

        できる。 

       ②従来よる65%もエネルギー消費量を抑えられる 

       ③上下の温度差のムラが少なくてすむ→局所不快を避けられる

  8、P59真ん中下から1行目~環境デザインの実現に向けたとコストダウン~

    1、パッシブ構法の評価方法 

      Ⅰ.エネルギー的にはどれだけ効果があるのか?また、設備機器のメ

        ンテナンスなどに使用されるはずだったエネルギーの評価方式 

       Ⅱ.健康などの「ウェルネス」に対する評価方法 

        低コストで省エネをどう実現するZEHなどを実現するためにお金

        をかけずンどう現実的に省エネ技術を活用するかが重要 また、エ

        ネルギーだけでなくて快適性・健康性・知的生産性の向上・安心

        安全・レジリエンスも重要である 

 

 <考察> 

  エコマネハウスなど、秋元教授の担当範囲は非常に幅広いということが分かっ

  た。設備的な工夫からコアンダ効果を用いた空調設備、空き家問題などの解決

  と環境配慮を同時に行ったパッシブ工法、HEMSやIotなどのソフト的な省エネ

  化、シミュレーションなどのディテールの調整。非常に幅広い分野を担当する

  ことによる新たな問題解決がこのレクチャーを通して学べた。 

 

 

lecture B  川島 範之「環境シミュレーションを利用して「自然と繋がる

             Delightfulな建築」をデザインする」      (廣岡)

建築家として建築設計を主な専門として、環境系のバックグラウンドを持ってい

 るが 特徴です。デザインとエンジニアリングを統合しようとするスタンスを学生

 時代から継 続している。大学時代、伊東豊雄さんの「せんだいメディアテーク」

 や『SD2004』内に 特集されているサステイナブル住宅はデザイン可能か」

 どから、環境を考えること が建築デザインを変えそうだと感じ環境系へと進ん

 だ。日建設計に入社後、ソニーシテ ィ大崎」の設計に携わり、そこで「バイオ

 スキン」というシステムを開発、デザインす る際に、環境シミュレーションが役

 に立った。その後海外へ行きサステイナブル・デザ インを学ぶことで現在の川島

 さんの環境デザイン手法のベースになった。 

 

 【人新世における建築とは?】~人新世と自然とのエコロジカルな関係性 

  ・これまでのコミッショニングの目的は「省エネルギー」だったが、「自然

   とのエコロジカルな関係性」をデザインすることにも活用できる。しかし、

   20世紀後半の人間活動は地球環境に甚大な影響を与え、地質に刻まれてい

   て、この新しい地質年代「人新世」と呼んで警告している。のような

   環境問題の背景には、身の回りのスケールギャップがある。だからこそ、

   地球との繋がりを実感できるような建築が求められている 

 

 【環境をシェアして自然と繋がる住宅】Diagonal Boxes 環境と自然 

  Diagonal Boxes 

   ・一階は敷地境界線に沿って配置し、二階は45度回転させて箱を重ねる形

    状や配置にり、街路への圧迫感を抑えて住宅自体も太陽と風を受ける

    ことができるような自然との繋がりを日々感じる光溢れる室内空間

    作り出した。 

 

    1、空気線図に温湿度データをプロットしたり太陽軌道を三次元的に見た

     りすることで、ダイレクトゲイン窓から射す太陽熱を直接建物に

     蓄えさせて日没後の暖房に役立たせると自然通風ができるような建

     ち方を検討していく。環境シミュレーションを使うことで、エビデン

     ス・ベースド(=統計データなどの科学的根拠に基づいて政策判断な

     どを行うことしながら設計を進めることができる。 

    2、リビングに隣接する玄関や廊下に明るさを届くように、半透明建具

     効果を考えながら設計を進めた。

   3、卓越風時のボリュームの各面の風圧分布を出し、開口計画を考える。

   4、室内の空気を把握して、開口を調整した。 

   →①から④までの検討を経て、十分な建物形状、配置、開口計画に至った。

 

 【外皮・設備デザイン】デライトフルな建築の実現 

  ・日本の省エネ基準の外皮性能は決して高いものではないので、これに則っ

   ているからと言って十分ではない。そこで温熱シミュレーション行い      Thermal Autonomyという指標で評価をすることで、設計の工夫や設備機器

   の効果を把握しながら仕様を決定していく。加えて、エネルギーのシミュ

   レーションも行うことでポジティブ・エネルギー住宅を実現させた。 

    

  ・以上のような環境シミュレーションを使ったコミッショニングによって、

   室内環境品質やエネルギー性能を犠牲とすることなく、自然との繋がりを

   感じられるようなデライトフル(=形容詞 うれしい、魅力的な)な建築を

   実現することができる 

 

 【伝統的集落・慣習的建築形式の知恵を学ぶ】 

  ・伝統的集落や慣習的建築形式は「気候風土に対する知性」として現代的に

   再解釈することが可能。環境シミュレーションによって短時間で追体験し、

   現代の設計に活かそうとしている。 

 

  <にし阿波―ソラ世界―> 

   ・自然な水と空気の流れを活かして、風雨による土の流出を防ぐ工夫をして、

    山間部の気候に適した少量多品目を組み合わせる伝統農耕が受け継がれて

    きている。南向き斜面は「日の地」、北向き斜面は「蔭地」と呼ばれて

    いて、斜面を地形データ・気象データを用いて地表面の積算日射量を解析

    したところ、受ける日射量によって集落の広がり方が決定されているように

    見えた。 

 

  <一宮のノコギリ屋根> 

   ・南北反転・軒を延長・テラス化することで、冬季にはダイレクトゲイン

    を得ることができ、夏季には日射遮蔽することができ、中間には自然通風

    が可能。既存のノコギリ屋根工場を保存するのとは別に省エネルギーを実現

    させるようにすることで、ノコギリ屋根のある風景を街に取り戻すことが

    できる可能性あり。 

 

  ・以上より、伝統的集落や慣習的建築形式の環境ポテンシャルは十分に活かさ

   れていない「資源」として捉えて環境シミュレーションは資源へのアクセス 

   を助けて現代に活用することも可能である。 

 

 【何のためのシミュレーション?】 

  様々なコンフリクトを解消しながら、適切な他者との関係性をデザインするた

    めに環境シミュレーションをはじめとする技術は活かされうる 

  ・難波和彦さんが『建築の四層構造』内で述べている「第一層:物理性、第二層

   :エネルギー性、第三層:機能性、第四層:記号性」といった四層すべてを統 

   合することが建築デザインという考えより、環境的な要素を他の様々な要素と

   インテグレートしていくことで、新しい建築をデザインしいこうと考えてい

   る。 

 

 

 【考察】 

  ・シミュレーションを通して傾向や法則などを見つけだし、そこからその地

   域にあった建築デザインを考えていくことは簡単そうに見えて難しいので

   はないかと思いました。しかし、今後の建築として環境だけでなく建築に

   関係ないこととの繋がりも発生する可能性があるため、様々な要素にアン

   テナを高くする必要があると感じています。 

 

 

lecture C  清野 新「What is "Building Physics"?」 (矢作)