wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

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台湾渡航(1日目)

 

你好!

こんにちは、脇坂研究室4年伊藤勢来です!

 

3月21日(木)から台北市のURS(Urban Regeneration Station)やTDR(Transfer of Development Rights)という独自の制度について研究・調査をするため中部国際空港から台湾・桃園国際空港へ出発しました。

1895年から1945年の日本統治期に、日本の技術者が日本に先駆けて試みた都市計画のなかで誕生した亭仔脚。その歴史遺産としての保存活用法として、市民ニーズに対応した改修や建物に価値を見出す使用者・運営者の募集によって活用をはかる法的整備の実態や運用の体制について調査するとともに、建物の実測を行うことが目的です。

 

メンバー:脇坂先生、伊藤(4年)、梅田(4年)

 

僕たちは夜中の1時頃に台湾桃園国際空港に到着しました。この空港は、團紀彦さんが国際コンペで設計を獲得し、改修設計をした建築です。大屋根の懸垂曲線が印象的でルーバーの隙間から漏れた光が大空間に広がる建築でした。

 

空港で日本円をニュー台湾ドル(現地では元と言われているようです)に両替をし、いざ台北駅出発。ちなみにレートは1元が4.7円でした。まずは駅で悠遊カードという台湾のICカード台北駅までの券がセットになっているものを445元で購入。切符が紙ではなく小さなコインで駅の改札入れるのかと思ったら、かざすだけで入場できることに驚きました。

数十分で台北駅に到着。初めての国外ということで驚きの連続。台北駅は巨大な建築でとても存在感がありました。コンコースは6階相当の吹抜けでトップライトから自然光が差し込むようになっており、とても明るい大空間でした。

ちなみにこの台北駅の桃園国際線駅は槇文彦さんがマスターアーキテクト、池田靖史氏がデザインアーキテクト、加えてローカルアーキテクトとの共同設計です。日本人観光客の皆さんは、実は日本人の建築家たちが設計を手がけているということをどのくらい認識しているでしょうか?

 

 

脇坂先生が台湾に到着するまで時間があったため、OMA設計の台北パフォーミングアーツセンターに向かいました。台湾の地下鉄である台北MRT劍潭駅を降りると市街地の中から突如現れる大きな球体。劇場や芸術という文化がとても身近に感じる施設でした。

無料の見学ツアーに参加し、劇場内の裏側に。公演チケットの有無にかかわらず、劇場のインフラや通常隠されたスペースを通ることができるパブリックルームが用意されていて、劇場以外の使い方も考えられていました。球状の800席ある「グローブ・プレイハウス」、1500席の幅広い舞台「グランドシアター」、800席の実験的なプログラムを行う多面体劇場「ブルーボックス」。そして、2つの劇場の二重防音壁を取り払うと巨大な「スーパー・シアター」が姿を現し、統合することで常に新しいパフォーマンスを生み出すという考えが施されていました。

その後、台北駅で脇坂先生と合流。吹抜け空間では多くの人が場所関係なく地面に座り、午前中は見られなかった光景を目の当たりにしました。

台北市内の出店に立ち寄り台湾ビールで乾杯。

明日から調査、実測が始まるので頑張りたいと思います。