こんにちは。
脇坂研新4年生の戸塚です。
3月12日に水野建築設計事務所の水野さんの自邸（藤枝）を見学させていただきました。
水野邸は藤枝駅から徒歩15分ほどの線路沿いにあります。RC造と木造の混構造で、端正な水平連続窓が特徴であり、とてもスタイリッシュな佇まいです。
中に入ると、RCの力強さと木の柔らかさの両方を感じ、体感したことのない感覚を味わうことが出来ました。建築面積はそれほど大きくないと思いますが、中央の螺旋階段やリビング上部の吹き抜けを中心とした上部への抜け感、また室内どこにいても家族の活動を感じることが出来るような横方向の抜け感、さらに水平連続窓による外部への視線の抜けが相まって、面積以上に内部空間に広さと豊かさを感じることができました。
建具の取り付けや、RCと木の接合などディティールについても見させて頂き、納まりがチープに見えないような工夫と、大工さんの仕事の丁寧さを感じることが出来ました。ディティールに関しては、普段の提案設計の中ではあまり考えることはないのですが、建築を形として成り立たせるための要素として、よく学ばなければならないと思うきっかけとなりました。
住宅建築を体感する機会はあまりない中で、工夫次第で広さ、つながり、明るい光、きれいな眺めなどの豊かさを小空間の中でも創出することが出来ると身をもって体感することが出来ました。今回は貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
