wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

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2022.10.27 沼津調査

こんにちは。

脇坂研3年の戸塚俊汰です。

 

10月27日は4年の坂本先輩の研究に伴い、脇坂先生と研究室の3年生で沼津の仲見世商店街の調査を行いました。

 

理工科大学より脇坂先生の車で沼津に向かいました。

 

仲見世商店街に到着。まずは仲見世商店街を歩いて、どんな場所なのかを見て回りました。

この日より、仲見世商店街はOPEN NUMAZUと題して、商店街の通りにテーブルやイスを出して居場所を作ったり、商品を並べたりと新たな商店街に向けての社会実験を行っていました。平日の昼間にしては人通りが多いと感じ、OPEN NUMAZUの効果を感じました。

 

 

次に仲見世商店街の南側の延長にある、近年アーケードを撤去した新仲見世商店街を歩きました。道の中央にはテーブルとイス、パラソルが置かれ、人の居場所が作られていましたが、本日は利用者があまり見られませんでした。

 

 

その後は、アーケード名店街に向かいました。

アーケード名店街は1954年に整備された戦後日本初のアーケード商店街です。建物は鉄筋コンクリートでできており、大火の延焼防止を目的とした防火建築帯としてつくられました。

ここは「有階アーケード」という形式で、1階部分を欠き取り、2階を屋根としているような特殊な商店街です。1階の外壁の壁面線が道路境界線で、2階で境界線を飛び出している部分があるというのには驚きました。近年商店街の賑わいは薄れていますが、アーケード名店街で再開発が決定している街区もあり、今後どのような商店街として生まれ変わっていくのか興味深いところです。

また、この場所は3年の建築設計B2の第2課題の敷地にもなるということで、実際に見てとても意欲が湧きました。

 

 

その後は、仲見世商店街で昼食をとっていると、沼津市でみんなのたまり場としてのクリーニング屋を営んでいる、渡会さんにお会いしました。渡会さんは今回のOPEN NUMAZUにも地域住民として協力をしており、沼津のまちづくりに積極的に参加しているそうです。このような地元を愛している方々によって、まちが作られていくのは素晴らしいことだなと渡会さんの熱意に感動しました。

 

昼食後は商店街の調査を開始し、2人1組にわかれて、商店街の断面としての寸法、店舗間の間口の寸法をメジャーやレーダー計測器を用いて計測しました。また、商店街の店舗の用途の調査を行いました。

 

調査後は、沼津市役所に向かい、都市計画部署の北條さん、小島さん、堤さん、産業振興部署の臼井さんにお話をお聞きしました。・町方町の再開発 ・アーケードの撤去 ・商店街同士の連携 ・商店街の明るさ ・市街地の回遊性、歩行者増加に向けた公共施設の有無 ・都市ビジョン などなど、学生からの質問に丁寧に答えて頂き、沼津という町や商店街、行政の考え方についてとても理解が深まりました。

また、学生の就職に関する質問にも、経験談を踏まえて気さくに話して下さり、貴重な時間となりました。

 

今回の沼津調査を通して、まちの人、商店街の人、行政の人など多くの人の関わりによって、まちの賑わいが生まれていると肌感覚で感じました。3年生にとっては初めての外に出てのゼミの活動でしたが、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。