wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

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2023.9.9 西尾市生涯学習センター(仮称)設計者選定競技[最終審査]

こんにちは!

脇坂研究室4年 一色駿汰です。

本日は、私と望月の卒業論文に関わりのある「西尾市生涯学習センター(仮称)設計者選定競技」の最終審査に脇坂先生、M1の築地さん、私と望月で参画致しました。

本コンペは、西尾市にある「中央ふれあいセンター」と「にしお市民センター・アクティにしお」を統廃合し、多目的な複合施設の建設を計画するものです。6月17日に行われました1次審査の結果を得て、最終審査会では、152案中5案が選定され、模型やパネルなどを用いたプレゼンテーションのもと審査が行われました。

 

1次審査では、パネルのみで選定がされ、パネルによって汲み取られる各審査委員の様々な論点からパネル表現について大いに学ぶものがありましたが、2次審査では、プレゼンテーションと模型の表現力とプロセスに圧倒されました。

特に、細部にとても目を惹かれました。模型は、5つの作品にそれぞれに個性がはっきりと表現されていました。主ではない木の表現は、各作品を引き立たせる仕掛けとなりつつ、建物を差し置いて、主役とも読み取れるほどに繊細な技術で表現されていました。もっと注目してみると、模型の運搬から収納までの流れにまで、見とれてしまうものがありました。プレゼンテーションでは、身体を大きく使った表現、模型の表現、移されるパネルの表現。多種多様なプレゼン方法を見て、時折、大学内で実感する自分自身で解釈することが叶わない設計プロセスは1つもなく、初めて聞く「聞き手側」に分かりやすく伝える技術を体感しました。このように、主である「どのような提案をしているのか」ということに入る前に、学ばない時間がないほどに多くを学びました。(笑)

 

 最後に、大学の建築設計課題において私自身、考えるまでにほとんど至っていない「環境や構造」「経済の合理性や質疑応答から見る人間的技量の視点」など、提案後の長期的な考えを重視した選定結果を目のあたりにし、大学では決して過ごすことができない有意義な時間を過ごすことができました。ここで得た知見を卒業論文と卒業設計に活かしていきたいと思います。