こんにちは。
脇坂研究室3年の伊藤勢来です。
12月12日に脇坂研究室のオフグリッド住宅ゼミのプロジェクトメンバーで神奈川県横須賀市に所在する株式会社モノクロームさんを訪問しました。
メンバー:脇坂教授、戸塚(4年)、伊藤(3年)、梅田(3年)
モノクロームさんはRoof-1といったエネルギーをつくる屋根やHome-1というHEMS(Home Energy Management System)を開発している会社です。
私たちが今、研究しているオフグリッド住宅の事例である
MC-EN@Hayama (設計:中川エリカ建築設計事務所)
秋谷の木組 (設計:能作文徳建築設計事務所)
ではモノクロームさんのRoof-1やHome-1が設置されていて、住宅の意匠的な見方だけでは
なく、設備面からも学ぶべきことが多くあるためご案内していただきました。
今年の12月はまだ寒さを感じず、気持ちの良い天気のなか現地に到着すると、人気エリアの影
に隠れたローカル度が高い海岸として知られる久留和海岸の絶景があり、静かでとても心地の
よい場所でした。
現場ではBusiness Developerである乾さんがご案内をしてくださいました。
はじめに、海岸から急な坂道が続く先にある「秋谷の木組」を見学しました。
ファサードでは地面から約600㎜あげた床面が独立基礎で立ち上がっていて、木とコンクリー
のコントラスがとてもかっこよく印象的でした。
中に入るとまず、Home-1の説明をしていただきました。Home-1では、住宅設備を容易に
コントロールすることができ、発電や消費電力の管理など住宅の壁スタイリッと一体化したシュなデザインのモニター1つで住宅を管理する技術に驚きました。
また、中央には薪ストーブがあり、階段下にはこの住宅の心臓部にもなる蓄電池が備わっていました。
「秋谷の木組」の隣に建つ「MC-EN@Hayama」にも使われている、Roof-1は太陽光パネルとは思わせない屋根と一体化したものになっており、施工が容易にでき、軽量かつ丈夫といったものであり、太陽光パネルは意匠を邪魔してしまうものであるが、一体化することでとてもかっこよく納まっていました。「MC-EN@Hayama」の屋根の勾配は発電効率をあげるためのデザインということも教えていただきました。
最後は乾さんからのレクチャーがありました。
機能と意匠のどちらにも妥協しないモノクロームさんの技術が今後、環境問題が重要視される現代どう建築の支えになっていくか注目しています。
実際に建築をみることは、写真やテキストではわからないことを体験することでき勉強になりました。本見学にあたり質疑応答等に対応してくださった株式会社モノクロームの乾様には心からお礼申し上げます。