wakisaka lab@Shizuoka Institute of Science and Technology

静岡理工科大学 建築学科 脇坂圭一研究室

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2023.3.12 水野邸見学

こんにちは。

脇坂研究室大学院1年の築地颯です。

3月12日に藤枝にて水野建築設計事務所の水野さんの自邸を見学させていただきました。住宅の見学は機会があまり多くなく、非常に貴重で楽しい時間でした。

アーキテクチャーフォトで拝見した時から、コンクリートと木からできる自由なワンルームの空間がどのような居場所になっているのか気になっていました。

 

階段部分のコンクリートのコアから木が絡みつくように居場所が出来ているという、階という概念があまり無い形態が連続的に居場所を作っているのだと感じました。コンクリートのコアが思っていたよりも大きく、コアが全体に開けているからこの連続性が出来ているのだと解釈しました。

 

またお話の中であった、構造とそうでない部分が分かれている点を強調していること、開口を人の目線から外しながら、景色を連続させるように水平に開けていることがとても興味深かったです。建築全体として統一させるために部材を揃えるだけでは無く、伸びた部材が途中で止まっていたり、色が少し異なるといった内に意識を向けるような(まだうまく解釈できていませんが)つくり方もあるのだと知り、非常に面白かったです。それとは対照に外へ意識を向けるような開口は、水平に開けることでプライバシーを守りながら遠くの山や電線へ景色が続いており、住宅における閉じない豊かさはこういった連続的に景色をつくることも一つあるのだと感じました。

アーキテクチャーフォトで語られていた「放射状に広がる新たな対話」は、こういった内外に対する連続的な意識のもとでつくられているのだと解釈し、人が生活する中で多方向に関心を向けることできる豊かな空間だと思いました。

 

何年か経ち、使っていく中でどう変化していったのか、是非また見てみたいなと思いました。今回はありがとうございました。